2022年6月23日木曜日

農業体験の一日

暑い日が続くシェムリアップですが、先日は社会科見学として農業体験に行って来ました!

場所はNFC KUMAEさんのファームです。
ロリュオス遺跡をさらに超えた場所になります。

ファームに着く前に通りかかったのが、ゴミ山。
シェムリアップの街中のゴミ収拾車が集めたゴミを捨てる場所です。

KUMAEの代表・山勢さんは元々、ゴミ山から換金できる物を拾い集め働く人々に「仕事の選択肢を増やす」ためにという思いで、独自の活動を始め、日本のマスコミにも取り上げられました。(近年、新たなプロジェクトとしてファームを始動)

ゴミ山、というよりゴミで埋め尽くされた大地が延々。初めて見ました。
皆がプラゴミ、生ゴミ、紙ゴミ等、ビニール袋に入れて捨てたものが、そのまま投げ捨てられているだけです。
再利用できない類のプラゴミは、何十年も何百年もずっとここに有り続けるのです。

少しでもマシな環境のために出来ることは…
使い捨てプラ製品は出来るだけ避ける。
生ゴミは自然分解する袋で捨てる。いや、そんな袋を入手するくらいなら、庭に埋めても。
そうすればゴミ収拾車の仕事も軽減されるはず。

話はそれましたが、ファームへの道に少々迷っていると、真っ黒に日焼けした先生が迎えに来てくれました。(補習校の先生の一人が、ここのファームプロジェクトに参加しています)

到着して、まずは「東屋」で持参のおやつ休憩。
炎天下の中でも、竹と草で作った日陰の心地良いこと!

最初のお手伝いは鶏糞集め。
人間が何人も住めるような大きさの鶏小屋に、ニワトリ達は自由に出たり入ったり、のびのびです。
シャベルで鶏糞を拾い集めバケツへ入れます。
せっせと作業する子供達。
そして、ちょっと気分が悪くなった子も…。
(分かります。私も昔ボランティアで酪農家へ行き、牛糞掃除はギブアップしました…)

次は、畑の畝作り。
古い畝を鍬やスコップで掘り返し、先程の鶏糞、籾殻、米ぬかを入れ土と混ぜました。
うわぁ、力仕事は大変そう…と見守る保護者達の目の前で、すごい勢いで完成しました。



コオロギの養殖を見学し、鶏に今度は餌をあげて、最後はお昼のピザ作りです。

用意していただいたピザ生地を薄く薄く延ばして、様々なトッピングをのせました。
畑から採り立ての新鮮なナスもトッピングに。

こちらには、なんと「ピザ釜」があるのですが、手馴れた先生を中心に火をおこしました。
20分程でピザの焼き上がり~。
同じ材料なのに、出来上がりのピザの様々な事…!生地もカリカリに焼け、とても美味しかったです。
こんなにワクワクして楽しめるランチ、最高です。



ピザ釜や作業台など施設のほとんどが手作りだそうで、先生のファームへの熱意と愛着も感じ、青空の下の素敵な空間が、輝いて見えました。

ちょっぴり自給自足体験が出来たこの楽しい風景は、ファーム初心者に最高のスタートでした。
「また来たい!」という子供達。もっともっと農業を好きになれそうです! 


 保護者k