ごあいさつ と 設立趣意書

【ごあいさつ】

アンコール補習授業校(英名:Angkor Japanese School)は、世界遺産アンコールワットのあるカンボジア・シェムリアップで、日系子女のために日本語で授業を毎週日曜日に行っています。 シェムリアップでは日本人学校がありませんので、日系子女を対象とした唯一の学校になります。

小学部、幼稚部、JSL部(Japanese as a Second Language: 必要に応じて開講)の構成で、小学部で は日本の文部科学省指定の教科書を使った国語や漢字、算数、音楽、図工等の教科を開講しています。 海外在住の子どもたちに日本の文化や習慣を学んでもらうことは、 とても大切です。 季節に合わせた日本の歌やイベントを通じて、日本ならではの体験を楽しんでおります。

本補習授業校では、シェムリアップ在住の日本人コミュニティの 温かい雰囲気の中で、仲良く楽しく学びながら、日本人、更には国際人 として大切なものを、子どもたちに身につけてもらいたいと願っています。



【アンコール補習授業校設立の趣意書】 (090104)

 海外に住む日系子女の保護者は、日本から離れた場での子育てや教育には戸惑いも多い。シェムリアップに住む子供たちに日本語や日本文化を身につけさせるために、2007年より数名の母親たちが定期的に集まり、子供たちを日本語に触れさせる活動を始めた。

 その後、2008年アンコール日本人会が設立されたことが一つの契機となり、シェムリアップにおいて子育てを行っている教育に関心のある日本人とその子女に広く呼びかけ、アンコール補習授業校の設立に至った。

 本補習授業校は、シェムリアップに在住する日系子女に対し、現地の教育課程だけでは十分に習得することが困難な、国語(日本語)及びその他の教科の教育と日系子女の健全な育成を推進することを目的とする。各家庭で日本語教育を行っていることを前提に、これを補助し日本語での学力の維持・向上を目指す。小学部(将来的には中学部)を基本とし、日本の文部科学省準拠の教科書を使用した日本語による授業を行う。小学部、幼稚部、JSL部(Japanese  as  Second Language:必要に応じて開設)という構成で、将来的には学齢相当の授業ができることを目標に、実力に合わせた学級作りを目指す。

 国語(日本語)を始めとする学習を通して、現地で実現可能な行事・学習活動等を柔軟に指導し、併せて日本の文化・社会習慣、規律等の教育も広く行うものとする。

 海外で育つ日系子女として、現地でしか得られない貴重な経験を生かし、言語、文化を通して、日本・カンボジア両国の友好と理解を深め、国際人としての視野を広げ人間性の向上を目指す。

 本補習授業校の組織運営、経費、納税に関しては、非営利を基本とし、教育本来の目的のみに従事する。本校児童・生徒は原則的に日本国籍、もしくは両親のいずれかが日本国籍である者とする。本校は、父母もしくは保護者の総意により設立され運営される補習授業校であり、家庭での日本語学習教育を必須とする。また、日本国政府、アンコール日本人会の協力のもと、理事を始め、主としてボランティアの活動を通じて学校運営を行う。学校の組織、運営に関する規約は別に定める。