2012年5月20日日曜日

社会見学 (Lo-YuYu)

事前学習では陶器制作で使う材料や作る手順などを学習しました。
当日は、午前中の授業の後、午後からシェムリアップの町から車で15〜20分ほどの場所にあるローユーユーにて現地集合。入り口にはこんな看板が出ています。



        





入ってすぐの所で陶器の展示販売もしております。
     









到着すると、すでにテーブルの上に手ロクロと粘土が準備されておりました。
早速制作?ではなく、まず皆で陶器の制作手順の説明を聞きながら、見学を先にしました。











陶器制作体験
さて、いよいよ実際に陶器を作ってみましょう。
でもその前に、ローユーユーのスタッフが実際に作ってみせてくれました。

まずは握り拳大に粘土を取って丸めます。そして、手ロクロの真ん中に丸めた粘土を置き、掌で軽く叩きながら押し付けながら平らにしていきます。
この丸く平らに伸ばした粘度が器の底になります。今度は器の側面を作って行きます。まず、側面との接着が良くなるように底の縁の部分に切れ込みを入れ、 少し水を塗ります。


        







その上に器の側面になるよう 蛇状に伸ばした粘土を巻き付けて行きます。一巻き一巻き慎重に付けて行きます。ある程度できたら、内壁部分を指で押し付けてならしていきます。今度は外側も同様に行います。


     
















飲み口になる部分をきれいにカットして指でつまんで整えた後、糸で底の部分をロクロから切り離します。
スタッフは簡単にやってくれましたが、みんなはどうだったでしょうか?
保護者も小さい頃、粘土で蛇を作ったのを思い出しながら、頑張って作りましたが、油断しているといびつになるし、凸凹だらけだし。悪戦苦闘してやっとできたのがこれです。



   















実習はここまでで、後はローユーユーのスタッフが乾燥させて、窯で焼いて仕上げてくれます。出来てくるのが楽しみですね。
今回作った作品は1学期末のソーメン流しのイベントの際に展示予定です。うまくできていたら、実際にソーメンを入れて食べてみても良いですね。いつもよりも美味しくなるかもよ。












子供たちは余った粘土で人形を作ったり、オブジェを作ったりして、粘土遊びでもさらに盛り上がっていました。
子供だけではなく私も夢中で象を作っていました。

保護者 F

社会見学事前学習

ローユーユーへの社会見学へ行く前の週に、生活科の授業にてクメール陶器についての事前学習を行いました。

上級生にプリントを読んでもらい、素焼きと釉薬がかかった陶器の実物を見せ、そこから考えるかたちをとりました。釉薬を使った陶器がアンコール時代にはあったのに、その後とだえてしまったこと。実際にアンコール時代の陶器では釉薬がかかっているものも多数発掘されておりますが、コンポンチュナン州で作られてきたものは素焼きの器で釉薬がかかっていません。
また、朝の会で 先生に見せていただいた本に出ていたアンコール王朝領土の広さや、その後の分割、縮小し、踊りやシルクなども途絶えた例を説明できる上級生がいたので皆も納得できたようです。

次に、「クメール陶器のできるまで」のプリント配付。
1.粘土の準備、2.形を作る、3.素焼きをする、4.釉薬をかける、5.高温窯で焼くという手順のうち、2の部分を実習することやロクロは足でまわすものではなく、もっとゆっくり手でまわすものを使わせてもらうことを話しました。

4.釉薬の色は、できあがりの色とは全く異なること。よく説明を聞くこと。
5の高温窯は、ガスで焼くため室内にある。見た目は普通に見えてもまだ道具を使わなければ触れないほど熱いものなので、決して触れないこと、まわりでふざけないこと等の注意事項を必ず守るように先生から説明がありました。

社会見学の前に宿題もありました。記録プリントの最上部に質問をひとつ書いてくることです。みんなしっかり宿題をやって来てください。

保護者F